中国について知りたい:概要&中国の行政区分/まずは直轄市を攻略しよう

By | 2016年8月12日
Chuugoku_gyousei_kubun

皆さんは中国についてどの程度ご存知ですか? 近くにある国ですが、よくわからないという方が多いのではないでしょうか。インバウンドビジネスにおいて最重要国である、中華人民共和国、通称中国について概要を説明します。ぜひ皆さんのインバウンドビジネスに活かしてみてください。

中国概要

行政区分について

中国は面積が約960万平方キロメートルであり、国土の広さ第3位の国です。(測定法によっては4位の場合もあります。)そして、人口は世界第1位です。(2030年にはインドに抜かれてしまうとも予測されています。)

中国国内には、4つの直轄市、22省、5自治区、2特別行政区が設置されています。(なお、台湾は上記行政区画では、直接の行政支配下にはありません。)(地図画像はwikipedia より)

日本では、県>市>町>村といった行政区画が定められていますが、中国では、省>市>区(県)>郷となります。(日本の県と市が逆転しているので注意)

直轄市とは、北京、上海、天津、重慶の4市を指します。政治・文化・経済などで中心的な地位を占めています。北京、上海は都会的なイメージがあります。一方、自治区とは、漢族以外の少数民族が自治を行う地区を指します。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-27-0-36-50

以前、北京出身の中国人の方が部下だったことがありますが、自身のことを北京人と呼び、プライドが高い印象を受けました。彼が言うには東京出身と一緒だと。中国の中でも北京の方は意識が違うのかなと感じました。

特別行政区とは、香港とマカオの2地区を指します。この2地区では、一国二制度が採用されています。これは、中国本土の社会主義制度とは別に資本主義制度を維持できる制度です。

訪日観光客について

一方、訪日観光客は、中国本土では、上海、北京といった都市部からの来日が多いです。これは訪日観光ビザの取得に関して、現状、都市部から段階的な緩和措置が取られているからです。以下は訪日回数を地域ごと比べたグラフです。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-27-0-44-17

【参考】訪日中国人観光旅行者の居住地域別観光行動の基礎的分析
http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00039/200906_no39/pdf/94.pdf

中国本土へのマーケティングについて

日本でも地方によって、文化や言葉(方言)が異なります。中国の場合、莫大な人口、広大な本土や複雑な政治的背景もあり上記のように、直轄市や自治区、特別行政区等の設置がされているので、中国をひとことで語るのは困難となります。私達が行っているマーケティング活動においても中国人というと主に都市部の中国人を指していることが多いです。

台湾、香港、マカオは、いわゆる中国とは一緒に考えないほうがいいです。おのおの別の国という接し方がいいと思います。そして、台湾、香港、マカオと、中国本土では、使えるWebメディアが異なります。(言い換えると中国本土では使えないWebメディアがあります)それらを理解した上で訪日中国人とのコミュニケーションポイントを考えてゆくべきです。

中国本土に対してのマーケティングは、微博(ウェイボー)やWeChatが有効です。WeChatはLINEに近いサービスであり、あくまでの知り合い間のコミュニケーションに特化しています。

当社では、中国版Twitterである微博のオフィシャルパートナーとして、中国マーケティングの支援事業を展開しております。ご相談はお気軽にお願いいたします。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です